ゆとり流「地球の歩き方」

昨今の日本社会でゆとり世代であるというのは足枷にしかならないものです。結局はゆとりだから、というレッテルを貼られがちなゆとりが世界を旅してまわるブログです。

ベイエリアの現実

高校卒業後、カリフォルニアの短期大学に進学することにした。

 

四年制大学にしかなかったのは、単純にTOEFL(英語のテスト)の点数が足りなかったのと、お金の節約のためです。

 

ベイエリアとはサンフランシスコ湾の湾岸地域のことを指していて、サンフランシスコ、オークランドなどが有名な都市です。自分が留学していた場所はクパチーノという市にある短期大学で、アップルが本社を構えるシリコンバレーの一都市でした。毎朝の通学でアップルの本社を横目にバスに乗ってるのは不思議な感じです。

 

そんなベイエリア、恐らく西海岸はたぶんだいたいそうなんだろうと思いますが、ハリウッド映画にでてくるような西海岸のイメージと現実はかけ離れています。これはお金もない学生の一経験談で、個人の見解です。

 

アジア人学生の多さ

リベラルなカリフォルニア、アジア圏から最も位置的に近いせいか、人種の多様性に驚きました。アジア人は少し多すぎるんじゃないかと思うほどにいます。後に、カリフォルニアを出ることになるのですが、理由の大きな部分を占めるのがこの人種問題でした。どこにいっても聞こえてくるアジア諸国の言語、完璧とは程遠い英語、そんな中で過ごしていて、はたしてわざわざアメリカに来た意味があるのかとふと思ったのです。

 

日本人学生もたくさんいます。ESLといって、英語が大学レベルに達していない生徒が通う学校・クラスがあり、日本人がいわゆる語学留学と呼ぶタイプに当てはまります。このESLから大学に編入する手続きを踏む日本人はたくさんいて、ほぼ主流のようです。カリフォルニアにやってきて、語学学校で英語を学びながら遊びつくすなんてことも可能です。アメリカに来ているから、留学しているからといって皆が皆大志を持った人間というわけでもないんです。付き合う人間は、例え日本人でも、選んだほうがいい、そんな世界です。

 

物価

ベイエリアの物価は非常に高いです。ガソリンもテキサスのほぼ2倍します。自分が住んでた家は、学生を7人受け入れていて、朝晩込みで一カ月1000ドルかかりました。干ばつで水の値段が高騰して、自分がでた後に1200に値上げしたようです。

 

現在テキサス州、ヒューストンの家賃は二人用アパートで、一カ月総額500ドル前後なので、家賃も2倍、下手するとそれ以上かもしれません。

 

 

帰国

1学期間、現地の大学でクラスを取って、だんだん住んでいるのが嫌になり帰国する決意をしました。2年前の1月頃です。理由は上記の二つです。日本人コミュニティとも頻繁にかかわり、英語も上達せず、一体なんのためにきてるのかと自問自答した結果、残る3,4年をここで過ごすのは精神的に不可能と判断し、帰国しました。

 

カリフォルニアの全部が全部嫌になったわけではありません。自分がまだ行けていない場所は沢山ありますし、自然豊かで、気候も快適なカリフォルニアは自分のお気に入りの場所です。ただ、生活する、勉強する場としてみると、自分には合わないなと思います。そんなベイエリアです。